下関のレトルピアノ教室は、あなたに寄り添うピアノ教室です!
レトルピアノ教室
Lettle piano room
7.「天国と地獄」序曲 オッフェンバック
2022年5月1日 本番の演奏
大きい画面は、こちらからご覧ください。
この曲を演奏しているのは、小学4年と5年の女子と男子です。
この日、初めて一緒に合わせました。
この曲は、メロディーはとても有名で、簡単そうなのですが、
演奏は難しいです。
二人ともよく練習しました。
頑張る生徒さんにしか、任せられない曲です。
しかし、なかなか、バランスをとるのが難しく、
ベースの低音がなくなり、ピアノばかりうるさくなってしまいました。
これは、ある程度仕方がない部分もあります。
なぜなら大人なら加減が出来るのですが、
子供は和音を抑えるのだけでも必死で、速いので、
まだどうしても軽く弾くことが出来ないのです。
本人が悪いわけではありません。
もっと、対策を練るべきでした。
解説のところでも書きましたが、楽譜が色々あり、
打楽器もまちまちでしたが、メロディーの装飾音が違っていたり、
繰り返しの部分が違っていたり、苦労が絶えない曲でした。
「天国と地獄」序曲について
昭和世代にとって、「天国と地獄」=『文明堂』。
「カステラ一番、電話は二番、三時のおやつは文明堂」。
しかし、私たちが認識している「天国と地獄」は、
実は、長いオペレッタ『地獄のオルフェ』の序曲の第3部の部分にしかすぎません。
オペレッタ『地獄のオルフェ』(Orphee aux Enfers)は、
1858年10月21日にブフ・パリジャン座で初演されました。
作曲したのは、ジャック・オッフェンバック(1819年6月20日 - 1880年10月5日)です。
彼はドイツで生まれですが、フランスに帰化。
作曲家、チェリストとして活躍しました。
オペレッタの原型を作り、オペレッタの父と言われ、音楽と喜劇との融合を果たした作曲家です。
美しいメロディーを次々と生み出すことから、ロッシーニは“シャンゼリゼのモーツァルト”と評しています。
ジャック・オッフェンバックは父親の出身地(ドイツのオッフェンバッハ・アム・マイン)からとったペンネームで
本名はヤーコプ・レヴィ・エーベルストといいます。
幼少時は父から音楽の手ほどきを受けました。
1855年7月5日、オッフェンバックは当時パリのシャンゼリゼ通りのマリニー地区にあった見世物小屋ラカーズを買い取り
劇場経営をスタートさせました。
自分のやりたいことを自由にやるためです。
ところが、劇場経営は、お金がかかります。
彼は、目立ちたがり屋で派手好きな性格がで、金に糸目をつけずに舞台を作っていました。
しかし、そのやり方で経営は、慢性的な赤字を呼ぶこととなり、ヒット作が必要でした。
そこで生まれたのが、『地獄のオルフェ』です。
全2幕4場のオペレッタは、彼により、作られた形です。
『地獄のオルフェ』は、「ギリシア神話オルペウスの悲劇のパロディ」です。
愛する妻を失ったオルペウスが、神様にお願いして、
道中振り向かずに帰れたら、生き返らせてあげよう。というあの有名な話です。
ですが、パロディーですから、夫は、妻の事を愛していません。
妻がなくなって、喜びます。
しかし、周りがうるさく、迎えに行けというので、仕方なく連れ戻しに出かけます。
そんな、喜劇ですから、「天国と地獄」には、
品のかけらもなく、ただひたすらどんちゃん騒ぎをしているような、
ノー天気な明るさが漂う曲となっています。
「天国と地獄」をアンサンブルにするために、色んな楽譜を集めました。
手に入ったのは、上級者向けの連弾と、初心者向けの連弾の楽譜。
そして、二種類のオーケストラのスコアです。
この曲の音源をいくつか聞きましたが、なぜかパーカッションに統一性がありません。
私が手に入れたオーケストラの楽譜も、違っていました。
さて、どれが正しいのでしょう?
というより、なんでこんなことになっているんでしょうね。
仕方がないので、二つのスコアと、耳コピとで、
それなりに聞こえるように、打ち込んでみました。
うるさいぐらい、派手になりました。
楽譜は、エレクトーンパートの生徒に上級用の連弾譜を
ピアノの生徒さんに簡単な方を渡し、何とかなるようにしました。
2021年発表会 演奏曲目・目次
★アンサンブル曲の解説はこちらからご覧になれます
1.プレリュード7番 Op.28-7 ショパン
2.「8つのユーモレスク」より第7曲 Op.101-7 ドヴォルザーク
3.「グノシエンヌ」第3番 サティ
4.おもちゃの兵隊の行進曲 Op.123 イエッセル
5.故郷(ふるさと)文部省唱歌 岡野貞一
6.「くるみ割り人形」op.71より「あし笛の踊り」チャイコフスキー
7.「天国と地獄」序曲 オッフェンバック
8.「6つのウィーンソナチネ」K.439b より第1番(Ⅳ)モーツァルト
9.交響曲第5番Op.67「運命」(Ⅰ) ベートーベン
10.「威風堂々」Op.39-1 エルガー
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